(公財)健康長寿ネットHP~(武藤理事長より)

(公財)長寿科学振興財団 健康長寿ネットHPから

■「高齢者のこころを理解して社会参加のアプローチを」の記事です。

(公財)長寿科学振興財団 健康長寿ネットHPから

「高齢者のこころを理解して社会参加のアプローチを」の記事です。

インタビュアーの祖父江先生は昨年3月に100歳で亡くなられました。

ご参照いただければ幸いです。

高齢者のこころを理解して社会参加のアプローチを(佐藤 眞一) | 健康長寿ネット (tyojyu.or.jp)

                                     武藤

■エピソード:祖父江先生について武藤さんにお尋ねしました。(平山)

祖父江先生は第1回NSCでご協力をいただきました。

佐藤先生の著書「心理老年学と臨床死生学」という阪大大学院人間科学研究科の諸先生の論文

集を今、読んでいまして読むのに苦労していますが、各章の終わりに佐藤先生の解説が判りやす

く書いてあります。その中で「生きがい」の概念として、

(高齢期に至った私には「これさえあれば生きていける」という意味での「生きがい」の重要性が理

解できるようになってきた。配偶者、子供や孫、親友などの唯一無二の存在、宗教の教え、哲学的

人生論、学問、芸術的活動、スポーツ、その他すべての夢中になれる遊楽をも含み、あくまで個人

的な価値観にもとづくものである。最近では海外でもikigaiが注目されているとのことである)とあり

ます。人は健康が損なわれても「生きたい」という心理があり、その本質が「生きがい」であるという

ことのようです。

多くの高齢者と接してきて、やること、やりたいことつまり「生きがい」を持っている人はphysical面の

衰えはあってもsocial面、mental面の維持がされています。

自分は何ができるか、やりたいかを気づいてもらうために、色々な機会を作ることが必要だと思いま す。